定期的に進捗を振り返ろうキャンペーン実施中なので、
大学出戻り3−4ヶ月目(2021年4−5月)の記録。
4月までの記録はこちら。
お仕事
共同研究を粛々と進めている。
先輩との業務分担もだいぶはっきりしてきて、自分のペースで進めやすくなってきた。
現時点での役割は今年度からの新規案件+既存案件のフォロー(補助)といったところ。
実験室の立ち上げ、お試し実験、文献調査、事務雑用、などなど。
意外なところで会社員時代の経験が役に立っている、とますます思ったり。
例えばこんな感じ。
装置導入の際の法規対応
特化則・有機則・高圧ガスあたりの資格知識が意外と役に立った。
例えばドラフトの仕組みとか必要な性能とか、シリンダーキャビネットの設置基準とか、
大学にいるだけだとなかなか考える機会がなかっただろう。
装置の安全対策
新規装置の導入対応をやっているんだけど、
共同研究なので共同研究先(=企業)の安全基準に合わせないといけなくていろいろ面倒だったりする。
「大学だったらこれで十分だと思っているだろうけど、企業だったらこれくらい対策打つだろうなぁ」
という勘所がなんとなく分かるので、先方が言いそうなことを先回りして調べておけてスムーズ。
文献調査方法(SciFinder)
これは単純に私が学生時代にちゃんと使い方をマスターしなかったせいもあるのだろう。笑
SciFinderとかReaxysとか、反応式・構造式を使った検索方法が意外と研究室では使われていなかった。
Google Scholarでもキーワード検索できるけど、網羅的に調べられているかよく分からないからね。
そんなこんなで、会社員も頑張ってきて損はなかったんだなぁとしみじみ感じている。
論博取得にむけてのあれこれ
論文(2報目)が無事にアクセプト。
4月下旬に投稿からの5月中旬アクセプトだったので、すんなり進みすぎてびっくりした。
きっと運が良かったのだろう。
内容としては、事実を淡々と述べていく論文。
研究室のレベルからすると特にめちゃくちゃ興味深いデータでもない。
それでもストーリーを組み立てセールスポイントを(無理矢理でも)捻り出し
矛盾の無いように議論を進めるのはとてもエネルギーが要る作業だし勉強になった。
あと、参考のためにいろいろ文献を読んだので論文を読むのが(ちょっと)早くなった気がする。
(それでもまだ苦手)
1報目を書いていたころは訳も分からずがむしゃらにやって
書き終わった後もうまく振り返ることができなかったけれど、
2報目は自分の成長・反省点をもう少し客観的に評価できるようになった気がした。
論博まであと1報。
新研究テーマ
これがなかなか進まない。
モタモタしているうちに、6月になってしまった。
ボスからも時々急かされている。
確かに、博士を取ってもその後の研究内容が決まっていなければいろいろと苦労するので
論博取得を優先しつつも、こちらを並行して進めなければならないのだろう。
だいたいこんな感じの物性を、というイメージまでは決めたものの、
具体的な物質(何を作るか)まで決め切れていない。
研究室内でも似たようなテーマはたくさんあるので、
かぶらないように、真似っこにならないように…と気にしているとなかなか決まらない。
新しいテーマを考えるのって難しいなぁ。
教員になったら新入生が入る度にこれをやらないといけないのか、
と思うとびくびくしている。
当面の目標・やりたいこと
2ヶ月前からの追記で…
・論文2報目→clear!
・論文3報目
→方向性は決まった。7月くらいにはデータを揃えたい。
・カルファド法の勉強
→思っていたほどのことができないと分かったので優先度下げ
・忘れてしまっている装置の使い方を復習する
→TEMは思い出した。XPSはまだ。新しく、SEMが使えるようになった。
6月はSQUID習得期間になりそう。
・Python・統計の勉強
→DataCamp、なんとか終わった。こなしただけで全然理解できていないので復習しないと。
実験計画法も勉強したくてこの本を読んでいるけど、なかなか進まない。7月末までには。。。
勉強したいこと、読みたい論文、試したい実験、いろいろあるけど全然時間足らなーい。
つい最近まで会社員をしていた時はこんな感情は持っていなかったので、
焦るけど、それくらい今は充実しているんだろうと自分に言い聞かせている。
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