リーダーシップ関連で最近読んだ本

読書

ここ半年間くらい、会社の研修でリーダーシップ・ビジネス関連の本を読むことが多かったので
記録として感想を。
もうすでに忘れかけている本もあるので…
研修はリーダーシップに関してだったけれど、実際に読んだ本は
日本の未来についてだったり、ビジネスコミュニケーションだったりジェンダー論だったり、いろいろ。


「日本人の勝算」 デービッド・アトキンソン著

本屋でもよく見かけていて気になった本。
最近ニュースやネットでもよく見かける「日本終わった」感について、
具体的になにがどうやばいのか述べられていた。
この本がすごいのは、じゃあどうすればいいのか、ということも具体的だったところ。
特に、これから人口が減少していく日本はアメリカを手本とするのではなく、
同じように人口減少が起こっているEU諸国等を手本としたほうが良い
という意見には「なるほど!」と思った。
また、「日本には中小企業が多すぎ、企業統合によって企業規模を大きくして賃金を上げよう」
という意見についても、目からうろこ。
普段ニュース等見ているとどうしても「大企業は悪、町工場の小さな技術は素晴らしい」
のような言われ方をすることが多いけれど、個人的には大企業嫌いじゃないので。

著者が言っているようには日本の変わらなさは異常と思うけど、どうなんでしょうか。
個人的には、変わっていってほしいなーと思いました。どうすればいいかわからんけど。


「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」 河合雅司 著

基本的には「日本人の勝算」と似たようなことを言っているのだけれど
こちらのほうが、将来予測が具体的すぎてめちゃくちゃ不安を煽ってくる感じ。
「日本人の勝算」では企業や雇用のあり方についての意見が多かったのに対して
「未来の年表」ではもう少し身近な話、居住地や東京一極集中の解消について取り扱っていた。

どちらの本でも、日本の人口減少・経済縮小は避けられないと覚悟を決めたうえでどうしていくか、
というスタンスだったように思う。
普段の政治家の発言なんか聞いていると都合の悪いところはうまーく隠してあがいているようにも見えるので
うまく言えないけれど、報道に惑わされず自分で最新の情報にアンテナ張っておかないとな、と思った。


「他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論」 宇田川元一 著

これも本屋でたまたま見つけた本。対話について調べるうえでめちゃくちゃ参考になった。
「ナラティブ」という素人には分かりにくい用語があって
最初はちょっと読み進めていくのに苦労するんだけど、
書かれていることが理解できたときに頭がスッキリした。

私はよく「自分の意見を押し付けるな」「相手の気持ちを理解しろ」
なんて指摘されることが多いのだけれど
「そんなの口で言うのは簡単だけどじゃあ具体的にどうすればいいわけ?」
と思うことがしばしば。
そういう人間は、まず、「自分と相手はそもそも違う常識を持っているのが当たり前」
ということを肝に銘じて物事を進めていかなければならないんだなと痛感させられた。
具体例もあったりして、用語は難しいけど分かりやすい。

面白すぎて、他の研修受講生にも勧めてしまった。


「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」
「ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう」 トム・ラス著

オンライン上で「ストレングス・ファインダー」と呼ばれるテストを受験し、
テストで見出された自分の強みについての解説・強みの活かし方が解説されている。
「ストレングス・リーダーシップ」については、
さらにその強みをどう活かしてリーダーシップを発揮するか、が書かれている。
実在の人物についても強みを活かしてリーダーシップを発揮した例がいくつか解説されている。

これは本の中身というよりテストを受けたくて買った。
ちなみに私の結果は「目標志向」「指令性」「自我」「競争性」「調和性」
で、我ながらガツガツしているなーという印象。
「調和性」だけ、ちょっと意外。


「男女脳戦略。」 メンタリストDaiGo 著

男女の考え方の違い、みたいなものを知りたくて読んだ。
自分が女性でありながらかなり男性的な一面を持っている、という自覚があったので
客観的なデータで本当にそうなのか、を確認する目的で。

男女のコミュニケーションについてはいろんな本があったけど、
「男性は(女性は)○○と考える傾向があるのでこう対応しましょうねー」
という具体的な行動・対策について重点的に書いてある本がほとんどの印象。
この本は、第一章では男性脳・女性脳の人がそれぞれどういう行動・思考パターンを持っているかについて説明してあったので買ったんだけど
結局、第2章以降は行動戦略の話ばかりでした。ちょっとがっかり。

それでも、いろいろ発見はあって、具体例がとても分かりやすいので
本を読んだ後に周囲の人を思い浮かべて
「あの人はどちらかというと男性脳なのかな」と考えてみるのは楽しかった。
男性だから男性脳、女性だから女性脳とは限らない、という意見にも納得。


普段推理小説しか読まず、あまり「本から何かを学ぶ」という習慣がなかったけど
今回、本を読んで「なるほど!」と思える発見がたくさんあった。
あらためて、読書は大事だなーと思い知ったのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました