カネカの転勤問題について思ったこと

日記

「育休復帰、即転勤」で炎上、カネカ元社員と妻を直撃

先週末にTwitterで炎上しまくってて、元化学メーカー勤務(今も一応化学の仕事だけど)としてはいろいろ考えさせられるなと思った。

状況整理

起こったことだけを整理してみる。

①社員の男性が、育休(1ヵ月)取得・マイホーム取得直後に東京→関西転勤内示
②着任時期を遅らせる交渉をするも、不可能→退職へ
③退職時期の希望(有休消化)は通らず、5月末に退職

①については転勤させれられたのは見せしめだとかパタハラだとか家買ったからだとか
ネットで憶測が飛んでるけど、事実は当事者たちにしかわからないので正直どうなんだろう。
③は(元社員の主張が正しければ)完全に会社側がアウト。
けど退職願を5月末で本人が出してしまっているので今更どうしようもない?

調べてみたら、前勤めてた会社とカネカ、従業員数が同じくらい。拠点がどこにあるか調べてみた。

こんな感じだから、メインの工場と研究所は大阪(摂津)・兵庫(高砂)で、
あとは大阪本社と東京本社に営業とかそういう事務系の部署があるんだろう。
きっと事務系社員は本社と工場を数年おきに転勤しながら経験を積んでキャリアアップ、
技術系社員は高砂とか摂津に配属されて人によっては別の工場に転勤したり技術営業で本社に行ったりするのかな?と推測。
たぶん、拠点が関西に集中してるだけ、カネカはマシな方なんだと思う。
前勤めてた会社はもっと散り散りだったし、化学メーカーはどこもそんなもんかと。
事業所が全国に散ってると、どうしてもそこに行かないとできない経験があると思うので
転勤がすべて無駄かと言われればそうでもないんだよなぁ。
もちろん、業界や職種にもよると思うんだけど。

転勤制度ってどうなんだろう

男性女性育休明けマイホーム持ちにかかわらず、突然の(希望してない)転勤は共働き夫婦には勘弁してくれって感じだよね。
そりゃあ、法的には問題ないかもしれないけど…
だって片方の転勤のためにもう片方が仕事辞めたり(運がよくても)配置転換とかしないといけないんだよ?
辞められたほうの会社からしたらとんでもない損害だと思う。
社内結婚ですら、夫の転勤に伴って仕事を辞めざるを得ない女性はよくいる(前の会社も今の会社も)ので
結局女性活躍男女平等とか言っても結局女性のほうが仕事あきらめる前提で話が進むのも不快。
また、共働き夫婦だけでなく、親の介護とか子供の転校とか、それぞれ事情はあるだろうし。  
転勤して迷惑被らない人のほうが少ないんじゃないか。

あと内示後2週間で着任っていう制度もどうかと思う(これは会社によるらしいけれど)。
せめて数か月猶予をくれていれば、今回のカネカ社員の人もいろいろ準備できただろうに。

かと言って理想を実現するのは難しい

だからと言って(今の雇用制度の範囲内で)社員みんなの事情を考えて勤務地を決めるのは、難しいと思う。
今回は育休明けの人の話だったからたまたま炎上しただけだと思うんだけど
じゃあ子供がいない人だったら、賃貸に住んでる人だったら好き勝手に転勤させていいの?
てなると、転勤させられる側からしたら不公平感半端ないんじゃないか。
エリア限定社員のような制度で、給与に差をつければいいじゃないという話も聞くけれど
人の事情なんてコロコロ変わるものだし、転勤のあり・なしだけで給与に差をつけるのも難しいと思う。
「転勤したくない=仕事はほどほどでゆるゆる働きたい」という意味ではないと思うので。

あと、海外の国では日本ほど転勤しまくる勤務形態はない、というけれど
きっと転勤がない代わりにその地で人員が余ったらガンガン解雇されたりするんじゃないかな。
(ちゃんと調べたわけじゃないのでよく知らない)
日本だったら、事業撤退しても転勤して他の部署で働く、ていうパターンがよくあると思うけど
これは転勤があってこそ実現できるわけであって。

対策

個人的には、仕事はバリバリ続けたいけれど、転勤となるとやっぱり躊躇してしまうので
(その地でしか経験できないことがあるというのは理解するけれど)今のような転勤制度はなくなってほしい。
これから世の中そういう方向になっていくとは思うけれど、今すぐ変わるわけではないので
転勤になったらとっとと転職してやるくらいの強さと能力を身につけないとなぁ。

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